様々な起業・開業のアイデアの出し方

様々な起業・開業のアイデアの出し方

その他の起業・開業のアイデアの出し方

ここまで10に類型化した発想法で起業・開業のアイデアを出し、発送した起業・開業のアイデアをオズボーン式チェックシートで展開する方法を解説してきましたが、ここでは、他にもある起業・開業のアイデアの出し方を紹介しておきます。

起業・開業のアイデアの出し方は様々な方法があるので、あなたに合った方法を探し、しっかりと使いこなせるようにしましょう。

ブレーンストーミング法によるアイデアの出し方

ブレーンストーミング法とは、ビジネスに限らず、新しい案の出し方として頻繁に利用される手法です。集団でアイデアを出し合うことによって、相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を起こし、1人で考えている時には出せないアイデアの展開を狙うアイデアの出し方です。

人数が多くなりすぎるとアイデアが拡散しすぎるので、人数は3人から10人ほどが良いとされ、「判断・結論を出さない」「粗野な考えを歓迎する」「質より量を重視する」「他人の意見に便乗することを推奨」の4原則の下、できるだけ多くのアイデアを出すことを目指します。
ただし、アイデアが多量に出る方法なので、アイデアを出した後にそのアイデアを整理する必要があります。

多量に出されたアイデアを整理するためのKJ法

KJ法とは文化人類学者の川喜田二郎氏がデータをまとめるために考案した手法で、データをカードに記述し、カードを類似するグループ化し、タイトルを付け、グループごとの関連などを考えながら図解化します。

ブレーンストーミング法などで多量に出されたテーマをまとめ、起業・開業のアイデアの切り口を探すのに便利な手法です。

ブレーンストーミング法の発展形、ゴードン法

ゴードン法とは、ウイリアム・ゴードンがブレーンストーミング法を元に考案したアイデアの出し方で、ブレインストーミング法では、参加者に具体的な課題 (本来のテーマ) を提示するのに対し、ゴードン法では、最初に司会者だけが本来のテーマを把握しておき、参加者には本来のテーマよりより大きな概念でブレストをします。

ブレーンストーミング法などでは、理想的なアイデアや現実的なアイデアを一通り考え尽くした後で、アイデアの出てくる速度が遅くなるため、始めはより大きな概念を利用することで幅広くヒントを集め、それらを材料にして本題を考えるという2段階の手法になっています。

連想を利用したアイデアの出し方、NM-T法

NM-T法とは、ウイリアム・ゴードンが開発したシネクティクスが基となっている、自由連想法をある程度体系付けてシステム化したアイデアの出し方です。

まず課題を決め、課題の本質を表すキーワードを抽出します。たとえば、「レストランにあれば嬉しいサービス」を課題とすると、「嬉しい」が本質を表すキーワードとなります。
キーワードが決まったら、そのキーワードを使って具体的に他の状況を考えます。ここまでの例では、「たとえば、誕生日にプレゼントをもらったら嬉しいように?」などがこれにあたります。そして、それに対してその状況で何が起こったかを具体的にイメージし、それが課題解決に応用できないか考えてみる方法です。
「たとえば、誕生日にプレゼントをもらったら嬉しいように?」という状況のイメージでは、「周りの人々からプレゼントをもらい祝福された」などのイメージができ、これを応用し、「誕生日のお客さんには、デザートプレートをサービスし、店員がハッピーバースデーの歌を歌いながら出てくる」などのサービスなどを考えられます。

NM-T法では、考える状況を変えることで、様々な案を出すことができます。