起業や独立開業する業種と成功率

起業や独立開業する業種と成功率

起業や独立開業する業種選びの2タイプ

起業や独立開業する際の業種の選び方には、以下の2つのタイプがあります。

  1. 経験や強みのある業種から選ぶタイプ
  2. 自分のやりたいことや好きなことから業種を選ぶタイプ

一般的に、未経験の業種で起業や独立開業することは難しいとされますが、未経験者だからこそ見つけられる弱点や問題点もあり、また、やりたいことや好きなことの方がその事業を長く続けていく点については大きなアドバンテージがある点からも、どちらの方法の方が良いかは一概には言えません。

嫌いなことで失敗するのが最悪

起業や独立開業に関して「成功」と「失敗」の観点だけで考えず、あなたの人生の「価値」「質」という点からか考えてみると、少し違った考え方もできます。

起業や独立開業する業種の選ぶ際に、「嫌いだが経験や強みがある業種」と「好きだけど未経験の業種」があった場合、「成功」の確率を考えて、多くの人は「嫌いだが経験や強みがある業種」を選ぶのではないでしょうか。
しかし、「嫌いだが経験や強みがある業種」を選んでも失敗することはあり、その場合は「嫌いなこと」を我慢してやって「失敗」したのですから、結果は最悪でしょう。一方、成功する確率は少し下がったとしても、「好きだけど未経験の業種」の業種を選んでおけば、例え「失敗」したとしても「好きなこと」をやれているので、得られるものはあります。

そして、このようなことが、同じレベルの困難に直面した時でも、そこで諦めようと思ってしまうのか、その困難を乗り越えようと思えるのかの違いとなり、技術や資源の面では成功の確率が低くても、「好きだけど未経験の業種」をやった方が成功することもあります。

起業や独立開業する業種の選び方

起業や独立開業する業種を、業種側から考えると以下の2つに分けられます。

  1. 現在あなたの関わっている業種
  2. あなたの未経験の業種

未経験の業種でも、新しく登場した業種や、これから成長が見込める業種などは進出する価値があります。
例えば、1970年代に登場したコンピューターの分野や、1990年代に登場したインターネット業界などは、まだ主要企業が決まっておらず、この頃に起業した企業の中から、現在の世界の全ての企業の中で株式時価総額のベスト3を占めている、アップル社、マイクロソフト社、そしてアルファベット社(旧Google社)が登場しています。このように、新しく成長している分野にチャレンジすることは、大きなチャンスをつかめる可能性があり、また全てのプレイヤーが「未経験者」となるので、あなたが未経験だからと言って諦める必要はありません。

一方で、既に多くのプレイヤーがおり、大企業が大きなシェアを持っている業種に進出しようとする際には、あなたが経験者だとしても、分野を絞り込み「専門性」や「希少性」を高めたり、他のプレイヤーが少ない「スキ間」を狙ったりする必要があります。

また、現在関わっている業種と、未経験の業種を組み合わせることで、新しい業種を作り出すのも1つの方法です。新しい業種を作り出せれば、ライバルのいないところで勝負ができるので、ニーズさえあれば成功する確率は高くなります。